2024年1月1日の新聞は『昭和99年』など平和な記事で始まりました。1月2日は各紙が休刊、1月3日の1面は羽田空港の衝突事故と奥能登の地震や津波の記事でした。例年ですと1月10日前後から阪神淡路大震災の記事が散見されるようになります。同様に3月は東日本大震災、9月は関東大震災に関連し防災機運が高まります。
人と防災未来センター
過去の教訓を活かすことが、今から起こるかもしれない災害の備えになります。筆者の自宅は兵庫県伊丹市にありますが、敷地内にあった家屋が阪神淡路大震災で倒壊し、義父母が生き埋めになったが助け出されたというエピソードを親戚や近所の方々からお聞きしていますが、当時は埼玉県で電気工事士をしていたので筆者は詳しいことを知りません。そこで、所蔵資料20万点を超える『人と防災未来センター』の資料室を利用しはじめました。医療福祉関係は開架されていない資料も多いですが、予約すれば閲覧できます。
この4月から、筆者は人と防災未来センターの運営ボランティア(展示解説)に就きました。より資料が身近になると期待しています。新人研修では、手話を共通点に2人の友達ができました。100人以上居るボランティアの中で手話ができるのは新人の3人だけだそうです。人と防災未来センターの資料室は無料、観覧エリアは毎月17日だけ無料になりますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

【参考】人と防災未来センター公式サイト
高知県臨床工学技士会
高知県臨床工学技士会では能登半島地震を受けて防災の機運が高まりました。1月にセミナーが企画され、『南海大地震に備えよう! ~病院における災害対策』と題して4月に開催、会場は高知県の基幹災害拠点病院である高知医療センターでした。パネルディスカッションでは災害拠点病院とそうではない民間病院が、それぞれの災害対策について意見を持ち寄りました。第二部では筆者が『災害時の医療業務継続 ~目標志向のマネジメントが救う命~』の題目で講師を務めました。
災害拠点病院は災害により発生した新患を受入れられる備えが必要です。その他の医療機関でも、現に診療中の患者を放出して臨時休業という訳ではありません。一次的には自院で対処、困難と判断すれば患者を守るために転院などの手段がとられます。本セミナーでは他院との調整までを含めた臨床工学技士の職責について再認識する機会になったと思います。
人工透析や人工呼吸器など医療機器と設備の両方の正常性が求められますが、両方を一元管理しているケースは少なく、被災程度の評価は別々に実施されるため非合理です。医療機器には臨床工学技士が関わっているとすれば、その技士が設備にも精通すれば合理的です。近年は在宅医療も広がり、療養住環境における災害対策も課題となっています。医療機関でも在宅でも、医療機器と設備の両方がワンストップ化されれば合理的であり、安全性も高まると考えられます。

広報委員 K.N
